沖縄と言えば、シーサーを忘れてはいけませんね。
しかしながら皆さん、実際のところ「シーサーって何?」と思っていませんか?
実は私も「門のところや屋根の上にいるライオンみたいな置物」という、「見たまんま」の事しか知りませんでした。
せっかく沖縄県に来たんですから、シーサーについて少し調べてみましょう!
単刀直入に言うと、シーサーは「家や人、村に災厄をもたらす悪霊を追い払う魔よけの獅子」で、その「獅子(しし)」が沖縄の方言によってシーサーと言い換えられたそうです。
その起源を辿っていくと、なんと紀元前、古代エジプトのスフィンクスまで遡り、13~15世紀頃にシルクロードを経て中国から伝来したとの事。
紀元前から存在していた事も驚きですが、沖縄独自のものではなく、外国から伝来したんですね。
元々沖縄自体が中国や台湾、そしてインドと関りが深かったようなので、その影響もあったのかもしれません。
「犬」との説もあるようですが、中国南部や台湾において「風獅爺(フーシーイエ)」という石造の獅子を風除けのお守りとして設置する風習があり、これらがシーサーと訳されるので、やはり「シーサー=獅子」との説が最有力です。
さらに、シーサーには役割というか種類があるようですね。
・権威の象徴としてお城などに設置される宮獅子
・村や町を守る村落獅子
・家の前、屋内、門など様々な場所に置かれている一般的な家獅子
神社や寺院の入口などにある狛犬と同じく2体で一対とされ、口を開けているものが雄、口を閉じているものが雌になっており、屋根の上に乗せるシーサーは基本的に1体、口の開いた雄にするそうです。
いかがでしたか?
「シーサー=獅子=守り神」というのは何となく想像がついたと思いますが、調べてみると思った以上に「なるほど!」がありますね。
皆さんも沖縄を訪れた際、少し注意深くシーサーを観察してみてはいかがでしょうか。
もしかしたらシーサーと心が通い合う・・・なんて事もあるかもしれませんよ!
※シーサーの由来に関しては諸説あり、本記事の内容が全て正しいというものではありません。