皆さん、「御嶽」の文字、読めますか?
「おたけ?」
「おごく?」
正解は・・・「うたき」です。
難しいですね。
御嶽は「神様が下りてくる神聖な場所」、そして「拝みどころ」であり、シーサーほどではありませんが、町の至るところで見かけます。
本州の「神社」は、山の中や街の片隅にひっそりと立っているイメージがありますが、沖縄の御嶽は集落(村)の中に最低1つはあるとされており、住宅と住宅の間、交差点の片隅、商店街のど真ん中など、人々の生活の一部として溶け込んでいます。
沖縄県全体で実に400ヶ所以上もの御嶽があり、古くは1429年から1879年の琉球國時代、沖縄本島を中心に信仰されてきた多神教宗教において祭祀などを行う場所とされ、現在でもお供え物をして拝む地元の人の姿を見かける事があります。
また、男子禁制や一般人の立入禁止などのしきたりやルールがある御嶽も多く、ましてや観光客などがむやみに入る事は許されません。
(一部、観光地化している御嶽もあります)
ただ、外から写真を撮るのは問題ないそうなので、私は必ず鳥居の前で一礼してからカメラを構えます。
もちろん、車を離れた位置に停めて。
海沿いにひっそりと建つ御嶽。
神様たちも、沖縄の美しい海を眺めているのでしょうか。
こちらは街中で見つけた、とても歴史のありそうな御嶽。
きっと長い間、地域の人々の信仰を支えてきたのでしょう。
ふと、視線を感じ、カメラを向けると・・・
御嶽の守り神でしょうか。
猫がこちらをじーっと見ていました。
「あ・・・すぐ帰りますんで・・・」
慌ててカメラを下げて引き返します。
振り向くと、もう猫の姿はありませんでした。
「神々が住む島、沖縄」
こう言うと、まるでおとぎ話や映画の世界のような気がしますが、沖縄県では身近に根付いている事を感じさせます。
もしかしたら。古き良き日本の姿なのかもしれません。